歯の痛みに関して患者さんからは「どんな痛みを我慢できたとしても、歯の痛みほど耐えられない物はない」という言葉をよく聞きます。そんな急な歯痛が 年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの休日(※当院の一般休診日である日曜日・祝日は急患の対応はできません。日曜・祝日が開いている歯科医院は多いので。あくまで他の歯科医院が空いていない年末年始やお盆、GWなどの長期休暇シーズンの救急対応のみ受け付けます。)に発生した場合は救急対応の歯科医院を探して来院なさると思いますが、その救急歯科対応を当院では行っております。
予めお電話をください。電話に出ない場合は、留守番電話を入れてください。
折り返します。
まずは当院までお電話(0120-648-000)ください。
当院が長期休暇などの休診で、そのお電話に出なければ必ず留守番電話に
【お名前、電話番号、現在の状態、持病、現在の服用薬】を残してください。
留守番電話を聞いたらすぐに折り返します。
留守番電話は1日に何回か定期的に聞くようにしています。
※ただし、必ずしもすぐに折返しお電話できることをお約束するもの
ではないので予めご了承下さい。
東京大田区大森で救急歯科対応を受けられるのは、当院だけでなく、歯科医師会の休日診療所でも受けられます。
しかし、この休日診療所と個人病院では対応が違ってきますので、そのあたりをご説明します。
私の属する東京都大田区大森歯科医師会でも年末年始や休日は各会員持ち回りで急患対応をしております。ですから、ほとんど他院のかかりつけの患者さんを診るという立場から、なかなか踏み込んだ治療をすることが出来ません。 例えば・・・
こういう対応が歯科医師会が行っている休日診療所です。
とある年末年始に実際に急患の方が来られた時ののその内容と対応法についてご説明します。
痛みを伴うか伴わないかにもよりますが、やはり噛めなかったり、しみたりする場合は来ていただかないと何もできないので来院を促します。またかけた歯にベロが引っかかって、大きな口内炎を作っていたりすると、その傷で摂食障害を引き起こしたりもします。
こういう場合は当然応急的な詰め物をしたり、最悪神経の処置をしたりすることもあります。とある年末にはお二人神経の処置を立て続けにしました。
本来義歯が割れるというのは義歯に設計上の問題があったり、残っている歯が歯周病や虫歯で状態が悪かったり、食べるものを義歯の方が食べるべきでない物を摂食して無理な力をかけたりするためです。
応急的な事は当然修理ですが、本来の病因を治さないと繰り返しの破折を招く恐れがあり、そのたびに支えていたはや歯ぐきを傷つけてしまう事もあるので、本質的な治療が必要となることがあります。
歯ぐきが炎症を起こして出血やひどい場合は排膿(歯ぐきから膿が出てくること)していたり、噛めないほどのぐらつきがあり、食べるどころかしゃべることすらできないという状況は頻繁に見受けられます。この場合年末年始で薬局も開いていないことが多く、また、年末年始で私一人しかいませんが院内処方で持ち薬を使って処方いたします。
ただ再診であり以前通院したことのある患者さんはいいのですが、全く新患の患者さんの場合、全身疾患の有無の有無や病歴、服薬内容などを勘案して処方しますので、それだけでかなりの時間を割かれてしまいます。でも、歯周病には抗生物質が大変有効に働きます。少ない持ち薬の中から少しでも適した薬剤を処方するのも町医者の努めと思います。
噛むと痛いわけですので、当然噛み合わせの調整が必要になるわけですが、噛めないくらいグラグラの歯はそのまま削ろうとすると削る力で歯が圧迫されて痛みます。いつもならスタッフにお口の中を吸う機械ですってもらいながら、私はぐらつく歯を片方の歯で支えつつ噛み合わせの調整をすることが多いです。
そうすれば痛みをほとんど感じなく削ることが出来、かつ、患者さんは削り終えた後はすっかり痛くなくなったというような顔をなされます。
ところが、休日ですから私1人です。
大変申し訳ないのですが若干の痛みはご勘弁いただき、繰り返しの噛み合わせの調整をして、削った後は楽になるように少しは患者さんにも頑張ってもらうように諭してから、削ります。申し訳ない。
こういう場合神経の中で金属の芯棒が入っていることが多く、その金属の芯棒を除去しないと感染源に器具を到達させることが出来ません。そうなると後は薬。しかしながらこういう場合は得てして薬が効きません。一番いいのは先ほど言った芯棒の除去と感染源の除去。ただしその為には場合によっては数十分(スタッフがいたとしても10~20分くらい)は削り続けなくてはなりません。
しかもその心棒が深ければ深いほど除去は時間がかかり、難しいのです。また少しでも削る方向性を間違えれば抜歯という事にもなりかねません。痛みは取れたけど歯は抜くようになった。これでは治療とは言えません。一人で見える限界や削る限界の中でいつも葛藤しながら削っています。患者さんもお口を開けているだけで一苦労です。
患者さんの訴えが歯に原因であるか、全身的な物が原因であるかを推し量ることが出来ないケースも皆無とは言えません。
通常ならば大きな病院をご紹介という事も出来ますが、年末年始はどこも急患対応の為に専門医に偶然出会う確率は少ないです。しかも、口腔外科に限局すればほぼそのような病院は有りません。
皆さんも医科の病因でのご経験がおありでしょうが、お腹が痛いから頭が痛いからと言って救急外来に飛び込んでも、「今日は眼科の先生しかいません」「今日は整形外科の先生しかいません」などという事はよくあります。
そんな中、私のような町医者に何ができるのかと自問することも在りますが、多くの患者さんがこんな時に診てもらっただけで嬉しいですと言ってくださります。年末年始の他院の先生がお休みであっても、自分にできることがあればやるというのが町医者の一丁目一番地ではないかと思っています。
こういう救急対応は年末年始に限らず、普段の診療でも同じスタンスでいます。アポイントの患者さんはたくさん入っていますが(本来は入っていないことも多いのですが、痛いとか取れたとか入れ歯が当たると言われるとお断りするわけにはいかないので、気が付いたらアポイントが枠の外まで一杯になっていることが多くて)毎日バタバタです。
この精神で開業から33年間やってきています。
この歳になり急患対応が大変かと聞かれれば大変なのは当たり前です。しかし歯医者という職業を選び患者さんが治したいというお気持ちをもって来られたら、それを受けないのならリタイヤしたほうがいいと思います。生ある限り患者さんの為に努力したいと思います。
東京大田区で歯科救急外来の受診をご希望の方はぜひ梅本歯科医院までご相談ください。
歯科救急外来を梅本歯科で受ける場合、持っていくものはなに? |
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保険証を必ずご持参ください。生活保護の方は医療券をお持ちください。医療券をお持ちでない場合は後日こちらから福祉課へ連絡しますので何も持たずにお越しください。また、持病をお持ちの方で服用薬がある場合はお薬手帳もお持ち下さい。救急外来といっても、お持ちいただくものは普段の診療を受けるときと変わりはありません。 |
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歯科救急外来を梅本歯科で受けるときの流れを教えてください |
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まずお電話ください。その際、お名前、電話番号、現在の状態、持病、現在の服用薬などをお聞きまし、来院いただける時間をお伝えしますのでそのお時間にご来院ください。電話が留守番電話になってしまった場合は、必ずお名前、電話番号、現在の状態、持病、現在の服用薬をメッセージに残してください。1日に何度か留守番電話を聞いておりますので、できる限り早く折り返しご連絡致します。 |
歯科救急外来を受ける時、車で来院してもいいですか? |
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はい、結構です。駐車場を2台ご用意しております。予め、お電話でその旨をお申し付け下さい。 |
東京都大田区に住んでいないと梅本歯科で歯科救急外来は受診できない? |
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いえ、東京都大田区に住民票がなくても、住んでおられなくても、当院で歯科救急外来を受診することはできますのでご安心下さい。川崎市、木更津市、品川区、港区など周辺地域からの救急外来の患者様も過去におられました。 |