噛み合わせの調整が必要な方がおられます。
我々がみてアンバランスであったり、どこか1か所だけ強く当たっていたりすることがよくあります。
でも難しいのはそれを調整することではなく、調整する必要があるかどうかです。
よくテレビなどで見ますが、背骨がこう湾曲しているので何かをして治します。
するとホラっ、このようにまっすぐとなりました。
こういうふうに背骨が曲がっているといろんな病気になりますよと。
で本当なんでしょうか?
それって個々の特性であって、悪い事ではないんじゃないでしょうか?
人の顔や人体の仕組みが左右対称に出来ていないわけで非対称であることは当然で、どちらかに「ゆがみ」が生じても仕方がないんじゃないでしょうか?
あくまでもそれによって人体に悪影響が出ている時のみ、何かを施す必要がその時に初めて出てくるんじゃないでしょうか。
ですからいかにおかしいと我々が感じても、患者さんはそのアンバランスの中でバランスをご自身で取っていると考えて、あえて何もしません。
人間の体はおもちゃではありません。
またわからない事の固まりです。
無下に知識を見せびらかせて、無用な治療をすることが無いように心がけています。