金属の入れ歯を入れた患者さん(他院で製作)が来られました。
とてもいい入れ歯で患者さんも喜んでおられます。
でも少しその前医の先生が納得がいかないという事で転医されてきました。
理由はその気に入っている上の入れ歯が、それを支えている歯が虫歯なので治療をすると入れ歯を作り直さなくてはならないと言われたという事です。
ご本人にとっては気に入っておりなん緒不自由もなく使っている入れ歯を、虫歯の歯の治療が理由で作り直すのは納得がいかなかったようです。
もちろんその入れ歯は自費の為に、作り直すとすればまた何十万円かの費用が掛かります。
拝見するに虫歯は1本ですし、今の入れ歯は若干の修理は充分に出来るので、まずは問題なく今の気に入っている入れ歯をお使いいただけそうです。
その点を十分にご説明して、次回から虫歯の治療をすることとなりました。
入れ歯は10個作ると10個違うものが出来ると言われています。
粘膜という可動性のものの型を採るのは微妙に毎回違う型となり、出来上がった入れ歯も違うものとなるわけ訳です。
我々歯科医師側から言わせていただくと、なるべくうまくいっている入れ歯は基本的には作り直したりはしたくないものです。