今日、鼻の下を押すと痛いと言われて来院された方が偶然にも2人おられました。
症状としては珍しいものではなく、いわゆる鼻下部(びかぶ)の圧痛があるという事です。
女性の方は顔を洗ったり口紅を差す時に花の下に違和感があり、食べても痛くないし腫れているわけではないが雄押すと痛いという事で心配割れて来院されることが多いです。
男性ならば髭剃りの時になんとなく違和感を感じて来られる方が多いです。
基本的には上顎の真ん中から数えて2番目の歯の神経が死んだか腐ることによりその根の先が炎症を起こして痛みを感じることがほとんどです。
原因は虫歯や打撲の影響でで神経が死んだような事や、神経をすでに取った歯でその中が感染を起こしてその菌が根の先に飛び出して炎症を引き起こすなどです。
治療としてはその神経を取るか、すでに神経を取った部分を消毒していくことで治癒します。
またその部位にすでに高価な歯が入っていたり、虫歯や歯周病がある程度進行していて、外すことに難があるようなときは「歯根端切除術」という方法で簡単な手術をします。
局所麻酔下で30分くらいで終わるものですので、歯を1本抜くより大したことはないと、患者さんには私は伝えています。
ただまれに何も大きな問題が無くて圧痛があることがあります。
これは原因論は前述の通りでありながら、その炎症状態が軽微な事があるのです。
そういう場合は私は患者さんに「押さないで」と伝えて終心することもあります。
だって押していたいだけで大きな問題がないなら、「押さなければいい」という結論になるのは当然だと思いますので。
人間の体、何でもかんでもいじることがいい事ではないと思いますので。