患者さんへの説明は時には大変難しいものです。
確かに事実を述べればいいだけとはいかないことも多く、今の状態とその治療方法。
それによってもたらされるメリットとデメリット。
当然ながらこういう事をお話しなくてはなりません。
でもかなり難しいのは患者さんが痛みや腫れなどの症状を訴えていないにも関わらず、重篤な状態の時などです。
例えばちょっと噛みにくいけれども痛くない。
よくよく見てみると歯の一部折れている。
またそこから膿が少し出ているが、痛みとしては感じていない。
こんな時に何をするか何もしないのかは大変に難しくあります。
患者さんとしては痛くもかゆくないのに、歯を削られたり神経を取られたり、ましてや歯を抜くなど。
とっても理解のできる事ではありません。
ただそれでも治療の必要性がある時や、今のうちに処置をすれば少しでも長く歯が持つようなときはかなりの時間をかけて説明する必要が出てきます。
先日も歯根破折している歯で痛みがほとんどなく、根っこの先に大きな病巣がある患者さんい説明するだけで30分近くかかりました。
なかなか説明も難しいものです。