入れ歯はたくさんの歯を無くした時に取るかなりいい手段と思います。
しかしながらこれは背理法で考えた物であり、現実的に最良の方法という事ではありません。
確かにインプラントなどであればしっかりとなんでも噛めますが、いかんせん治療費が高すぎます。
かと言ってブリッジにするにはその支えとなる歯がある程度の本数、しかもしっかりしているという条件が無ければ無理です。
そういう意味で残された方法としては保険の適応もあるし、入れ歯しか無いですねという事で入れ歯は決して悪い治療方法ではないという事です。
しかしながら多くの欠点があるのも事実です。
昨日の患者さんは入れ歯の針金(バネ)が見えるのが嫌という事で来院されました。
他の歯科医院で作ったという義歯をご持参になられました。
ブリッジでおつくりすることが出来る1本だけ欠損している状態でした。
もちろんブリッジのお話もしましたが、下の歯がすでに8本ほど無いために入れ歯を入れているために、なるべく自分の歯は削りたくないという事でした。
当然1本歯が無い入れ歯を作ることは簡単です(欠損している歯の本数が増えるほど基本的には入れ歯は難しくなるものですから)
歯科医患者さんの要望は高く、人に入れ歯のバネガ見えては嫌という事でした。
無論可能ですが結構条件的には厳しく、結局奥の方の歯にバネを掛けることとしました。
しかしながらこういうように無理を押せば道理が引っ込み、なかなか安定のいい入れ歯は出来ません。
色んな技術を駆使して少しでも安定のいい入れ歯を作ろうと、これからが腕の見せ所と考えています。
再来週にはセットします。
もちろん保険の入れ歯です。