親知らずを抜きたいとお母様と来院された方がおられます。
理由は
今後受験になった時に親知らずが痛くなると困る。
朝起きると、ずきずきと両側の奥歯が痛いことがある。
矯正で(他院で治療済み)親知らずがあることを知らされた。
以上の事で来院されたのです。
しかし拝見するに親知らずはどこにも見当たらず(お口の中には出てきていないという意味です。顎の骨の中に埋まっているものと思われました)また歯ぐきの腫れなどなく痛みかなり限定的かつ不定期であることなどからして、親知らずが原因でないと思われることを説明しました。
では何が原因かというと受験生でもありかなり普段から食いしばっているようで、また朝方に歯が痛いという事で夜間の食いしばりやはぎしりがあるのではないかという説明をして、親知らずの抜歯はする必要が無いという事でご了解を頂きました。
実際レントゲンを撮っていないのでわかりませんが(撮る必要性も感じなかったので)たぶんもし抜くとしたら顎の骨をかなり削って抜くようになる感じでした。
従って原因が親知らずに無いにも関わらず、歯の痛みを不定期に訴え、受験も控えていることや矯正の先生から親知らずがあるよと言われたことをすべで患者さんが結びつけたために、親知らずが原因で痛くて、今後受験に差し支えたらどうしようかという不安で来られたという事でした。