昨日の続きです。
①~④の方法論を書きました。
①は通常前後の歯をある程度削ります。
基本的にその方々はその歯に虫歯がありません。
虫歯の無い歯を削らなくてはなりません。
そういう意味では大変にお身体に被害が出ます。
でも咀嚼という観点からはよく噛める歯が作れます。
②の入れ歯(部分的な義歯)ですが、ご年齢的な要素を考え、20歳代で入れ歯をお入れになっている患者さんは私の患者さんでは1人もおられません。
心理的な事や使い勝手もありますし、いかんせん咀嚼は厳しく固い物やガムは噛めませんので、ご希望になる方は1歯だけ欠損の時はほとんどおられません。
③インプラントはただ単に歯の状態(前後の歯が虫歯でなく、1本のみの欠損で咀嚼できるものという観点)からするととてもいい物です。
ただいかんせん値段が高い事もあり、当院の患者さんでもインプラントを入れる方の平均年齢は優に60歳を超えた方が多いです。
若い方に一生使えるインプラントが入れられるかどうかや、今後他の歯がどのように虫歯や歯周病が進行していくのかを予測することは難しいですが、そのあたりも十分に勘案した上でしかお勧めすることはできません。
④の放置です。
私はいろんなケースがある中でたまにこの方法を選びます。
しかしながら20歳代の方ですとやはり前後の歯や上の歯が動いてきて、倒れてきたり伸びてきたりすることも将来考えられますので、出来れば何かを入れたほうがいいのかなあと思います。
こういう事で、なかなか「ベターチョイス」と言っても、いい方策が見つかりません。
とにかく患者さんとしっかり話し合うことが大事だと思っています。