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今週2人目の歯根破折とレントゲン

先日も書きましたが、歯が痛くて歯医者に行くとレントゲンで歯根破折があるという事で抜歯をしなくてはいけないと言われた、という事で川崎から来院された患者さんのケースです。

 

レントゲンで歯根破折がわかるようですと噛むことが出来ないのが普通です。

 

患者さんは数日前は痛かったけど今日は噛めるという事でした。

 

ただ朝方は痛くて噛めなかったという事で、それは寝ている間の食いしばりなどが原因と考えられましたのでその旨説明をしました。

 

数日間で噛めるようになるという事はまず歯根破折はないと考えるのが常識です。

 

一応レントゲンを撮り確認しましたが明確な破折線は認められませんでした。

 

レントゲンが現状を100%写し出すわけではないことをご説明の上、次回ブリッジを外して破折の有無を確認するという事でご了解を頂きました。

 

とにかく歯根破折はレントゲンでは確認できることが少なく、また症状から類推することも含めて診断をする必要があります。

 

それに確認できていないのに、「次回抜歯する」というのはいかがなものかと思います。

 

抜歯はすべての治療方法が無くなった時の手段であり、私はそれを「治療」とは呼びません。

 

以上です。