最近新しい材料や物が出てきており、我々歯科医師がそれについていくのがやっとであるという、訳の分からない時代に突入してきている感がぬぐえません。
やや疲弊している自分がいます。
今日来られた患者さんで最近針金のない入れ歯があると聞いたので作りたいという事でした。
もちろんその入れ歯は当院でも作りますが、正直あまり有用性が無い入れ歯です。
というのは基本的にこの入れ歯では食事はできません。
当院では患者さんその旨をきちっとお伝えした上で作るかどうかの相談をします。
ではどういう意味で作るか。
それは「外出用」として作ります。
ですから作る際は2つ、1つは食事用や家にいる時の義歯で、もう1つは外出用にとにかく他人様に私が入れ歯を入れているという事が悟られないようにしたいという患者さんに作ります。
こういう事実をきちっとお伝えしないで作る歯科医師がいるので、作ったけれども食べられなくて困っているという患者さんがたまに来られます。
新しい技術はそれなりにいい物でもありますが、万物に絶対は有りません。
ですから新しいものに流されず、必ずメリットとデメリットを聞きご自身で判断できるような説明が聞ける歯科医院をお選びください。
そういう説明をするように当院では心がけています。