ここ数日歯根破折の患者さんが続いております。
一昨日は1日に2人の患者さんが来られました。
1人の方は他院で歯根破折の為に歯を抜歯しなくてはいけないと言われた患者さんです。
この方はレントゲンを撮ってもやはり歯根の先まで破折があり、かつ歯自体がボロボロの為に抜歯は止むを得ないということをご説明しました。
またその手前の歯は2本無くて将来インプラントにするからこの歯はどうしても抜きたくないと言われるのですが、お口の状況からインプラントは入れられない状態であることをご説明して、ご納得をいただきました。
大変失礼ですが「思い込み」と言うものが時々患者さんの治療に悪影響を及ぼします。
この方は最悪この歯を抜いてもインプラントという治療方法があるから大丈夫と思っていらっしゃったようで、その事実を知らされてかなりがっかりしておられました。
次回までに何らかの善後策を考えてほしいと言われ、お帰りになられました。
また今日来られた方は右下の歯が取れて放置していたら、ある日バキッと音がしてそれから噛むと痛いということでした。
やはり歯根破折です。
そのうえ反対側の上下の歯まで痛い。
これは右の歯をかばって数か月食べていたために左下の歯まで歯根破折を引き起こし、左上は噛みすぎによるオーバーストレスによる痛みのようでした。
十分にご理解をいただいてとりあえず右下は抜歯という治療計画となりました。
このように歯根破折は起きる時は頻繁ですが、丁寧にお使いいただければそれほど起こるものではありません。
ただ起こった時はかなり高い確率で「抜歯」となります。
これが大きな問題です。
とにかく早めの受診をお勧めします。