今日は海外在住の方が来られました。
その国の歯科医師の先生に抜いたほうがいい歯があるということで、ご丁寧にレントゲン写真もあずかってきてくださいました。
拝見しますと確かに抜く方がいいかもしれないというほど歯周病的にも虫歯的にも進行しておりました。
ただ幸いなことに痛みや腫れが全くありません。
その先生も抜いたほうがいいが、痛みが無いなら抜かないでもうしばらく様子をみてもいいのではないかと言うご意見だったそうです。
とても素晴らしい考え方の先生だと感心しました。
基本海外に在住の為に、急に発症した場合在住国で抜歯をするしかないわけです。
今は平気です。
でも痛んだり腫れたりしたらどうするのか?
それを考えると今日日本に帰ってきて今月末まで日本に居るということですので、果たして日本に居る間に抜いたほうがいいのか、海外へ戻って痛みが出たらそちらで抜いてもらうか?
ところが話を聞くに大変な事実がわかりました。
抜歯1本の治療費が在住国では15万円だそうです。
今のままうまくいけば1年。もしかすると2年以上持つ可能性も否定できません。
レントゲンでだめな歯がなぜそんなに持つの?という疑問が当然出てくるでしょう。
でも人間の体は不思議なもので専門用語で言いますと「Host Prasite Relation」
簡単に言えば体と細菌とのけんかです。
いくら細菌が頑張っても(感染力)体が丈夫ならば(免疫力が高ければ)発症しないのです。
ですからいつも申し上げているように、いよいよにならない限り私は歯を抜きません。
結局患者さん曰く15万円あれば日本と在住国を2往復はできるので、何かあれば日本に帰ってくるということで決着がつきました。
この説明だけで30分近くかかりました(-_-;)
でも大変納得してくださいましたので、私的にはかなり満足でした( ^)o(^ )