歯医者へ行くと自費治療を勧められる、とよく言われます。
自費治療とは保険でできない治療の事です。
保険で出来ない治療とはどういうことかといいますと、日本の保険制度には保険でできる治療内容や材料、ブリッジの欠損様式(支える歯と抜いて無い歯がどれであるかということ)などを含め、いろんな事がかなり詳細に決められています。
そのルールに違反して治療をした時には我々は国から呼び出しが来て、非常に厳しい注意を受けたり、指導を受けたり、最悪は歯科医師免許証をある一定期間取り上げられたりするわけです(もちろん診療は一切できなくなり診療室は閉鎖しなくてはなりません)
患者さんは保険で治療すればそれでも何とかある程度はうまく治るだろうと思われますが、厚労省の考え方は「最低の医療の保証」が日本の保険制度と位置付けています。
したがって我々従事者としては少しでもいい結果を生み出す可能性があれば保険外治療(自費治療)をお勧めしてしまうわけです。
もちろん状況によっては自費治療が無意味であるような状態のこともあります。
そういう時は自費治療はやめたほうがいいということを、しっかりと説明させていただきます。
とにかく自費治療は保険治療と比べていいものに決まっていますが、果たして患者さんのお体がそれに見合った状態かどうか。
これが大事です。
当院では必ずそういうことのメリットデメリットをきちっとお話して、少しでも長く歯を使っていただけるようにご説明させていただいております。