歯周病についてです
歯周病は最近巷で大変患者さんが気になっている疾患の一つと言って間違いないでしょう。
予防を中心とした当院では歯周病の治療に力を入れています。
ただ単に1~2か月に一度、意味もなく来院していただいているわけではありません。
前回からの歯周病の進行状況や残った歯の具合、今後の見通しなどを細かく見ています。
従って当然の事ですが、お一人お一人について細やかな診断とその記録の保存が重要です。
前回の状態と今回の状態がいかに変化しているか、継続しているか、よくなっているかを診ているのです。
磨き残しや腫れている場所、腫れようとしている場所、ブラッシングが足らない所などを精査します。
その結果必要があれば1~2週間で、長ければ1~2か月での再度の来院をお願いします。
もちろんとてもいい状況で管理されている患者さんもたくさんいらっしゃいます。
でも最低ででも1年に1度は検診をお受けいただければと思います。
そこで患者さんの歯周病治療にあたり、気になったことを書きます。
始めて来院される方で、歯石を取ってほしいとか、クリーニングをしてほしいとかヤニが付いたので取ってほしいという事などで来院されますが、歯石やヤニに関してあくまでも体質の問題です。
歯垢は磨き残しに細菌が感染したもので、ブラッシングの問題です。
この両者を混在している患者さんが大変多いです。
すなわち歯石やヤニは患者さんの手ではどうしようもありません。
我々プロにお任せ下さい。
でも歯垢は歯ブラシが行き届かなくて出来た食べ残しの産物です。
ですから歯石が付いたという患者さんには「気になったらいつでもお取りしますので」と伝えますが、歯垢のついた患者さんには「頑張って磨いてください」と伝えます(もちろん磨き方をお教えしますが)
どうか皆様もこの点をご理解の上、ご来院いただければと思います。