歯周病と全身疾患

昨日の朝のテレビで歯周病の特集が組まれていました。

 

昨日は私は休診日でスタッフ教育などで診療室に来ており、幸い患者さんが入っていなかったので(結局急患の電話がその後に入り、3人治療をしていましたが)そのテレビをじっくりと観ることが出来ました。

感じたことはやはり我々医療人は日々勉強をしなくてはいけないのだという事です。

 

正直私の知らないアメリカの研究論文が発表されていましたが、そこに出演のテレビ局のアナウンサーがその論文を見たと言われて、私はがっかりしました。

 

本論に入りますが歯周病菌は全身疾患と大きく関係しているという事はすでに周知の事実です。

特に血管内にプラークを作り心筋梗塞や脳梗塞の原因となったり、認知症の原因であるβアミロイドというたんぱく質を作ったりするという事です。

 

当院では数年前より「予防」に力を入れており、1~6か月ごとに患者さんに来院していただき専門の歯科衛生士と共に口腔ケアに重点を置いた診療をしています。

 

あくまでもお口の中をきれいにするという目的だけでなく、そこから派生してくるあらゆる全身疾患の予防を目的としています。

 

確かに目に見えてこうだという事はありませんが、我々プロが見ると数か月前よりもはるかにお口の中がきれいになっている方が多いのです。

心臓や脳の疾患、認知症だけでなく、口腔ケアを頑張ると食べられなかった物も食べられるようになることも有りますし、何よりお口の中がすっきりしてきたと言われることが多いです。

 

くれぐれもお口の中の衛生状態はお口の中だけにとどまらず、全身と大きなかかわりがあることをお知り置きください。